タイヤの素材選定と同じく重要なのが「タイヤ外径」のセッティングです。タミヤのホイール規格は大きく分けて「小径(ローハイト未満)」「中径(ローハイト)」「大径」が存在し、それぞれ異なる物理的メリットをもたらします。
大径ホイール(タイヤ径26mm超)は、1回転あたりの進む距離が長いため最高速の伸びに優れ、最高速度が重視されるフラットコースで圧倒的な威力を発揮します。しかし、タイヤ位置が高くなることでマシンの重心が上昇し、立体セクションの着地において横転リスクが増大するデメリットを抱えています。一方、小径(23mm以下)は低重心による圧倒的な着地安定性と、加速時の鋭いトルク特性を持ちますが、トップスピードが頭打ちになりやすい弱点があります。
こうしたトレードオフを解消するため、近年のエキスパートクラスでは「ローハイト(中径)ホイールをベースに、タイヤを限界まで薄く削り込んだ外径23.0mm〜24.5mm」のセッティングが絶対的な主流となっています。最低地上高(レギュレーションで規定される1mm以上)を死守しながら重心を限界まで下げ、なおかつ超高回転モーター(マッハダッシュやスプリントダッシュ)を許容するギア比と組み合わせる手法が、現代立体コースにおける最適解とされています。