ドラマ『僕たちがやりました』のオープニング曲としてオファーを受けた当時、大森元貴は原作コミックを深く読み込んだ上で楽曲制作に着手しました。当時の音楽雑誌のインタビューや特番で語られた制作エピソードによると、大森は単にドラマのあらすじをなぞるのではなく、「自分自身の内面にある逃避衝動やドロドロとした感情」を原作のテーマと共鳴させる手法を取ったと明かしています。
サウンド面においても、従来のギターロックバンドの枠組みを飛び越え、EDM的なシンセサイザーのリフやアグレッシブなシーケンスを大胆に導入。イントロから一瞬でリスナーを非日常の焦燥感へと引きずり込むトラックメイクは、当時20歳前後だった大森元貴のソングライティングにおける天才性を世に知らしめる決定打となりました。
「善悪の境界線が曖昧な世界で、何を選び、どう堕ちていくのか」というドラマのダークなトーンを、あえて極彩色のダンスビートに乗せて歌うことで、若者が抱く狂気と儚さが一層際立つ構造になっています。