日本最古の歴史を誇る「ミス日本コンテスト」だが、その発足動機は極めて政治的かつ人道的な背景を持っていた。第二次世界大戦直後の混乱期、日本はアメリカの民間援助団体「LARA(ララ)」から多大な物資支援を受けた。その温かい救済への感謝をアメリカ国民に直接届ける親善大使を選出するため、スポーツニッポン新聞社の主導で創設されたのがこの大会の起源である。
単なる商業的イベントではなく、国家的な復興支援と国際親善の特使を選ぶという厳粛なミッションを帯びて始まった経緯は、選考基準の根底に今も深く息づいている。外見の美しさはもちろんのこと、礼儀作法、教養、そして社会に対して何を発信できるかという「公共への奉仕精神」が審査において極めて重く評価されるのは、この創設時の理念があるからに他ならない。