初心者が陥りやすい失敗がある。価格の安さに目を奪われ、サイズや状態を見落とすケースだ。
まず確認すべきは「裄(ゆき)」。肩から手首までの長さで、現代女性の平均は65cmから68cm。昭和の着物は裄が短いものが多く、袖が足りないと見た目のバランスが崩れる。試着できる店を選び、必ず腕を伸ばして確認すること。
次に生地の状態。正絹は経年劣化で「絹鳴り」が失われ、生地が硬くなる。軽く揉んでみて、カサカサ音がするものは避けるべきだ。柔軟性が失われた絹は、着用中に裂ける可能性がある。
シミの位置も重要。襟元や袖口のシミは目立つが、クリーニングで落ちることが多い。一方、胸元や背中のシミは汗ジミの可能性があり、完全に落とすのは困難。購入前に店員に確認し、値引き交渉の材料にもできる。
外国人観光客が直面する課題
近年増加している外国人客。日本文化への関心から着物を購入したいという需要は高い。しかし体格差が問題になる。欧米系の顧客は日本人女性より身長も肩幅もある。多くのリサイクル着物は、身長160cm以下を想定して作られている。
一部の店舗は、この需要に対応して「トールサイズ」や「男物着物」のコーナーを設置。また、帯結びを簡易にできる作り帯を併売するなど、外国人でも着やすい工夫を凝らしている。