かつての羽賀研二は、間違いなく魅力的な男だった。端正なルックスと、誰の懐にもスッと入り込む人懐っこさ。大物芸能人や多くの女性たちが彼に魅了され、その言葉を信じた。だが、その天性の魅力は、いつしか他人を欺き、自己の利益を守るための武器へと変貌してしまった。
彼が築き上げた人間関係は、最終的に金と嘘によって破綻していく。騙された側が負った傷の深さと、騙した側である彼の飄々とした態度のギャップ。この非対称性こそが、彼に対する世間の評価を決定づけた。「人たらし」という才能を悪用し続けた結果、彼は自らの手で周囲の人間を失い、社会的な信用を完全にゼロにしたのである。