テレビアニメの爆発的なヒットを受け、1980年に公開された長編第1作『映画ドラえもん のび太の恐竜』は、日本のアニメ映画史に大いなる金字塔を打ち立てた。制作を手掛けたシンエイ動画の卓越した作画技術と、日常から壮大な古代の冒険へと飛躍するダイナミックな脚本は、日本中の子供たちを狂喜させた。
本作の成功によって、毎年春休みに劇場版が公開されるという独自の興行スタイルが確立された。単なるテレビ版の延長ではなく、生命の尊厳や友情の深まりを重厚なテーマ性で描き切る長編映画シリーズは、昭和から平成、令和へと受け継がれる強固なブランド基盤を構築したのである。