末高斗夢が落語家に転身した衝撃の真相|錦笑亭満堂の現在

末高斗夢が落語家に転身した衝撃の真相|錦笑亭満堂の現在

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お笑い芸人として広く顔を知られていた末高斗夢が落語界入りを公表した際、世間からは「単なる話題作りではないか」「お笑いで行き詰まった末の逃げ道ではないか」といった冷ややかな視線も一部から向けられました。しかし、その転身劇の背景には、芸人としての極めてシビアな自己客観視と強い覚悟が存在していました。

彼は『エンタの神様』や『爆笑オンエアバトル』などで頭角を現し、2011年にはピン芸日本一を決める『R-1ぐらんぷり』で決勝進出を果たしています。芸人としてひとつの頂点に手をかけながらも、本人の胸中は猛烈な焦燥感に苛まれていました。テレビ番組で求められる「数十秒で消費されるダジャレやリズムネタ」の瞬発力勝負に、表現者としての将来的な限界を痛感していたのです。「このままでは5年後、10年後に舞台に立ち続けることはできない」という切実な恐怖が、彼の思考を伝統話芸へと向かわせました。

そんな折、知人の紹介を機に出会ったのが三遊亭好楽でした。『笑点』のピンクの着物でおなじみの好楽ですが、門下生への接し方はどこまでも温厚で度量が広く、古典落語の奥深さを体現する存在でした。高座での芳醇な語り口と、誰に対しても分け隔てなく接する師匠の人柄に心酔した末高は、芸能界のキャリアをすべてリセットすることを決意。2011年8月、28歳にして弟子入りを志願し、「三遊亭こうもり」としての前座修行をスタートさせました。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。