鳥山明の真骨頂は、技の発動ポーズやグラフィック表現のセンスの高さにある。人差し指と中指を額にあてる独特のチャージポーズ、中央を走るストレートな光線を包み込むように描かれる螺旋状のエネルギーオーラ。この視覚的ビジュアルのカッコよさは、集英社の「週刊少年ジャンプ」読者であった当時の子供たちを一瞬で虜にした。
クラスの休み時間に誰もが真似をしたあのポーズは、単なる技の演出を超えてポップカルチャーの一部となった。少年漫画という枠組みの中で、これほどまでに記号化され、記憶に刻まれた必殺技は他に類を見ない。