スタジオジブリが公式刊行物や展示会などで言及している『魔女の宅急便』のメインロケ地は、スウェーデンの首都「ストックホルム」と、バルト海に浮かぶゴットランド島の古都「ヴィスビュー」です。宮崎駿監督をはじめとする制作スタッフは1988年に現地へロケハンに赴き、現地の建築様式や空気感を丹念にスケッチしました。
ただし、宮崎監督はコリコの街を単一の都市の再現ではなく、「もし第二次世界大戦を経験せず、発展を続けた1950年代のヨーロッパがあったら」という架空のコンセプトで構築したと語っています。北欧の街並みを骨格としつつ、地中海やアドリア海沿岸、さらにはリスボンやパリといった多彩なヨーロッパ都市のエッセンスを重層的にブレンドして生み出されたのが、あの唯一無二の港町です。