家庭でもち米を炊く際、最大の落とし穴となるのが「水加減」と「浸水時間」の設定です。蒸し器を使わず炊飯器で美味しく炊き上げるためには、うるち米の常識を一度リセットする必要があります。
もち米は吸水スピードが極めて速く、洗米を始めた瞬間から一気に水分を吸い込みます。そのため、うるち米のように30分〜1時間も水に浸けてしまうと、内部まで水分を吸いすぎた状態で加熱され、炊き上がりが糊のようにベチャベチャになってしまいます。
炊飯器調理における失敗しない黄金比は以下の通りです。
① 洗米と浸水:研ぐというよりは、たっぷりの水で手早く汚れを洗い流し、ザルに上げてしっかりと水気を切る(浸水時間はゼロ、または10分以内)のが鉄則です。
② 水加減の比率:もち米1合に対して、加える水は「容量比で0.8〜0.9倍(白米より1〜2割少なめ)」が目安となります。炊飯器に「おこわ目盛り」がある場合は、必ずその目盛り線に正確に合わせてください。
③ 炊飯モードの選択:「おこわコース」または「白米・普通炊きコース」を選択します。急速早炊きコースは内部まで均一に熱が通らず芯残りの原因になるため避けるのが賢明です。