『もののけ姫』に登場するタタリ神は、単なる勧善懲悪の悪役ではありません。人間が自らの繁栄や生活のために自然を侵食し、切り刻んだ結果として生み出された「痛みの叫びそのもの」です。森の神であるナゴの守や乙事主も、最初から怪物だったわけではなく、激痛と絶望によって追いつめられた末にタタリ神へと変貌しました。
シシ神の死を経て森が再生しても、人間と自然の対立が根本から消え去ったわけではありません。エボシ御前は「良い村を作ろう」と誓い、アシタカはタタラ場と森の狭間で生きることを選びます。憎悪の連鎖が容易に怪物を生み出してしまう現実を前に、それでも諦めずに「生きろ」と語りかける本作の力強いメッセージは、今を生きる私たちの胸にも深く鋭く響き続けています。 (出典: 祟り 神 もののけ 姫(Yahoo!ニュース))
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