無敵の人はなぜ急増するのか?失うものなき心理と孤立の真相

無敵の人はなぜ急増するのか?失うものなき心理と孤立の真相

無敵の人はなぜ急増するのか?失うものなき心理と孤立の真相に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

この言葉の原点をたどると、2008年に「2ちゃんねる」開設者の西村博之(ひろゆき)氏が自身のブログで綴った論考に行き当たります。当時、ひろゆき氏が指摘したのは、日本の法制度が暗黙の前提としている「失うものがあるから人は踏みとどまる」という抑止システムの構造的欠陥でした。

一般的に、人間が法を犯さない大きな動機の一つは社会的制裁への恐れです。「逮捕されれば仕事をクビになる」「家族に顔向けできない」「築き上げた貯金を失う」といった守るべき生活基盤があるからこそ、衝動的な悪意にブレーキがかかります。ところが、無職で貯金もなく、人間関係も断絶し、将来に何の希望も持てない人間に対しては、民事訴訟で億単位の損害賠償を命じようが、刑務所に収監されようが、何ら痛痒を感じさせることができません。

「法的に裁く手段が存在しないに等しい人間」という意味で命名された皮肉な呼び名は、その後発生した数々の凶行と重なり合うことで、予言めいたリアリティを帯びて日本列島に定着していきました。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。