『秒針を噛む』のメガヒットを経て、ずっと真夜中でいいのに。は1st EP『正しい偽りからの起床』をメジャーレーベル EMI Records よりリリースし、本格的なメジャーシーンへと躍り出た。表題的な位置づけとなった本作は、ネットカルチャーとメジャーシーンの架け橋となる記念碑的作品だ。
ACAねの楽曲制作におけるアプローチは極めて独創的だ。日常のふとした瞬間に浮かぶ言葉の断片や、生活音の中に潜むリズムをスマートフォンのボイスメモに書き留めることから創作が始まるという。感情の振れ幅をそのまま音符に変換するかのようなメロディライティングは、従来のJ-POPの型にはまらない。自己対話のように紡がれたリリックが、圧倒的な演奏陣の手によって肉体化されていくプロセスこそが、ずとまよ固有のアイデンティティを形成している。