ドラマ放送当時、まだ黎明期だったインターネットの掲示板やパソコン通信では、木村多江の怪演に対して熱烈な書き込みが相次ぎました。当時のネットの反応を振り返ると、「あの白塗り姿の女性は誰なのか」「ただ驚かされるだけでなく、美しすぎて目が離せない」「不気味なのにどこか儚くて切ない」といった絶賛の声が溢れていました。
山村貞子を演じた歴代女優と比較すると、木村多江版の独自性がより鮮明になります。
- 伊野尾理枝(1998年・映画『リング』『リング2』):前衛舞踊家による関節の軋む動きで、世界中にJホラーショックを与えた元祖。
- 佐伯日菜子(1998年・映画『らせん』):圧倒的な美貌と妖艶さで「美しすぎる貞子」として話題を呼んだ。
- 木村多江(1999年・ドラマ『リング〜最終章〜』『らせん』):肉体のしなやかな動きと、哀しい運命に引き裂かれた生々しい人間味を両立させた。
- 仲間由紀恵(2000年・映画『リング0 バースデイ』):貞子の生前の悲恋と人間時代の可憐さを前面に押し出した。
- 橋本愛(2012年・映画『貞子3D』):美少女アイコンとしての圧倒的なビジュアルインパクトを残した。
木村多江の貞子は、ドラマという長い尺の中で「人間としての弱さ」と「化け物としての凶暴さ」のグラデーションを最も濃密に描き出した存在として、今なおホラーファンの間で語り草となっています。