木村拓哉の中国人気が「過去の遺産」ではないことを決定的に証明したのが、2018年12月22日の公式微博(Weibo)アカウント開設でした。ジャニーズ事務所(当時)所属タレントとして異例の試みとなったこのアカウントは、開設からわずか24時間足らずで数十万人のフォロワーを集め、瞬く間に現地トレンドの首位を独占しました。
Weiboでの彼の投稿スタイルは、現地の熱狂的なファンをさらに虜にしました。気取った宣伝文句を並べるのではなく、日常のトレーニング風景、現場での食事、自撮り写真とともに、「大家早(皆さん、おはよう)」「注意安全(気をつけて過ごしてね)」といった平易で温かみのある中国語を添えて、ほぼ毎日欠かさず更新を続けたのです。この驚くべきマメさと誠実さは、中国のファンコミュニティで大きな感動を呼び起こしました。
特筆すべきは、中華圏のトップスターたちが見せた過剰なまでの反応です。台湾の人気アーティストである羅志祥(ショウ・ルオ)は、木村がWeiboを開設するやいなや熱烈なメッセージを投稿し、木村本人からリプライを受けた際には「信じられない、手が震えている」と歓喜の投稿を行いました。さらに、中国屈指の人気俳優やトップアイドルたちが「一人の熱狂的ファン(中国語で言う『迷弟=ファンボーイ』)」として木村にコメントを寄せる光景が日常化し、若年層のファンまでもが「大物スターたちが崇拝する伝説のレジェンド」として木村を認識する循環が生まれました。