脇役に徹し続けて60余年、菅井きんさんの役者人生に最大のハイライトが訪れたのは80代を迎えてからのことでした。2008年公開の映画『ぼくのおばあちゃん』にて、82歳にして映画初主演を飾ったのです。
この快挙は、「世界最高齢での映画初主演女優(Oldest debut leading actress in a film)」としてギネス世界記録に公式認定されました。長年、誰かの母親役や姑役として主役を引き立て続けてきた名脇役が、人生の円熟期に堂々と主役として世界の頂点に立った瞬間でした。
認定証を手にした菅井さんは、記者会見で照れ笑いを浮かべながらも「長生きはするものですね」と語り、全国のシニア世代に大きな勇気と希望を届けました。