医療に頼る前に、日常生活で進行を食い止める手立てはあるのか。結論から言えば、生活習慣の是正によって悪化のスピードを緩めることは十分に可能だ。
最重要課題は、デジタルデバイスの長時間使用による眼精疲労のブロックである。スマートフォンの画面を凝視し続けると、ピント調節筋である毛様体筋が硬直して血流が著しく滞る。蒸しタオルやアイウォーマーで目元を温め、血行を促進する習慣は確かな効果を発揮する。
ただし、自己流のマッサージには重大な落とし穴が潜む。窪みを押し戻そうとまぶたを強く摩擦したり指で押し込んだりする行為は、薄い皮膚を支える腱膜組織を破壊し、かえって上眼瞼陥凹症を悪化させる引き金となる。目元は触りすぎず、徹底した保湿と紫外線防御に徹するのが鉄則だ。