螺旋パスタ「フジッリ」の秘密!ソースが絡む構造とプロ直伝の茹で方

螺旋パスタ「フジッリ」の秘密!ソースが絡む構造とプロ直伝の茹で方

螺旋パスタ「フジッリ」の秘密!ソースが絡む構造とプロ直伝の茹で方の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

なぜフジッリはこれほどまでにソースと完璧に馴染むのか。その答えは、表面積を極限まで広げる三層の螺旋構造にある。スパゲッティのようなロングパスタでは滑り落ちてしまいがちな固形物の入ったラグー(肉ソース)や、粘度の高いペースト状ソースが、回転する溝の内部にしっかりと保持されるのだ。

原料となるデュラムセモリナの品質も欠かせない。タンパク質含有量が高く、グルテン網が強固なこの小麦を使用することで、加熱しても型崩れせず、アルデンテ特有の心地よい弾力が保たれる。さらに、押し出し整形時に使われるダイス(金型)の種類が表面の質感を左右する。伝統的なブロンズ製ダイスで加工された麺は、表面にザラつきが残り、液体を吸い寄せる顕微鏡レベルの微細な凹凸を形成する。これが「ソースが劇的に絡む」物理的なメカニズムだ。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。