標高約298メートルから197メートルの高原に広がる園内は、季節ごとにまったく異なる表情を見せる。春には黄色い菜の花や愛らしいポピーが一面を埋め尽くし、夏には情熱的な向日葵やサルビアが潮風に揺れる。秋になると風にそよぐコスモスが丘一面をピンクに染め上げ、冬にはストックや紫キャベツ(ハボタン)が整然と並び、澄んだ冬空のもとで美しい幾何学模様を描き出す。
こうした大規模な花風景の背景には、2000年に開催された「兵庫淡路花博」以降、島全体で培われてきた高度な花卉園芸の技術と管理体制がある。寒暖差や海風の影響を受けやすい丘陵地でありながら、年間を通じて途切れることなく壮大な花畑を維持できるのは、熟練の園芸スタッフが日々土壌を整え、時期ごとに緻密な植栽計画を立てているからに他ならない。