一休さんのモデルである一休宗純は、応永元年(1394年)から文明13年(1481年)まで、室町時代中期に88歳という当時としては驚異的な長寿を全うした臨済宗の僧侶です。
アニメでは「安国寺の小僧さん」として無邪気にとんちを披露する姿が描かれますが、実際の修行時代は想像を絶する厳しさと葛藤の連続でした。形骸化した戒律や、幕府権力と結託して富と名声を貪る当時の仏教界に強烈な反発を抱き、生涯にわたって反骨精神を貫き通しました。
自らを「狂雲子(きょううんし)」と号し、酒を飲み、肉を食らい、女性だけでなく男色も隠さない奔放な生き方を貫いた一休。戒律に縛られた清廉潔白な僧侶像とは真逆の、泥臭く人間味に満ちた姿こそが歴史上の真実です。