「町工場の街」として栄えた大田区の歴史は、カフェの空間デザインにも色濃く反映されている。かつてボルトや金属部品を製造していた小規模な工場跡地が、天井高を生かしたカフェ&ギャラリーへとリノベーションされる事例が相次いでいる。
無骨な鉄骨やコンクリートの質感をそのまま残した店内は、インダストリアルな美しさを放つ。ここでは地元の若手アーティストの展示会が頻繁に催され、単にコーヒーを飲む場所を超えたカルチャースポットとしての役割を果たしている。モノづくりのDNAが、職人の手仕事から焙煎やアートといった新しい表現へと継承されているのだ。