「なにわの日」に起きた奇跡は、偶然の産物ではない。過酷な関西ジュニア時代、いつ訪れるとも知れないチャンスを信じてマイクを握り続けた日々があった。ステージ上で抱き合い、言葉にならない声を上げながら涙を流した光景は、ファンだけでなく多くの業界関係者の胸を打った。
なにわ男子が結成されたのは2018年秋。関西発のグループとしては実に7年ぶりのCDデビューを勝ち取るまで、彼らが背負ってきたプレッシャーは想像を絶する。個々の実力やキャラクターはすでに仕上がっていた。しかし、デビューという確約のない世界で、誰ひとり腐ることなく互いを鼓舞し続けた結束力こそが、あの劇的な瞬間を呼び寄せたのだ。