Webにおけるショート漫画の歴史を振り返る上で、きくちゆうき 氏の『100日後に死ぬワニ』が果たした役割は極めて大きい。カウントダウン形式で毎日の日常を短尺で描く手法は、SNSにおける「漫画のリアルタイム消費」という概念を完全に定着させた。
さらにその流れを決定づけたのが、ナガノ 氏による『ちいかわ なんかし小さくてかわいいやつ』だ。可愛らしいキャラクターたちが繰り広げる不穏で不条理な日常は、無駄を削ぎ落としたテンポ感によって読者の心を掴んで離さない。短いコマ数の中で畳みかける感情のギャップは、まさに3コマ的なスピード感と構成美の到達点と言えるだろう。