なぜ緊急地震速報の音は怖いのか?驚きの誕生秘話とスマホ設定術

なぜ緊急地震速報の音は怖いのか?驚きの誕生秘話とスマホ設定術

なぜ緊急地震速報の音は怖いのか?驚きの誕生秘話とスマホ設定術についての最新情報をお届けします。

NHKをはじめとするテレビ放送で広く使われている独特なチャイム音。この緊急地震速報のチャイム音を作曲者として生み出した人物が、福祉工学や音響学の第一人者である東京大学名誉教授の伊福部達(いふくべ・とおる)氏です。

伊福部達氏の叔父は、映画『ゴジラ』のメインテーマをはじめ数々の映画音楽を手掛けた世界的作曲家・伊福部昭(いふくべ・あきら)氏という驚くべき血筋を持っています。達氏は叔父が作曲した『シンフォニア・タプカーラ』の印象的な和音構成に着想を得ながら、警告音としての最適な音響バランスを追求しました。

開発にあたっては、以下の厳しい条件が課されていました。

  • 加齢性難聴の高齢者でも聞き取りやすい周波数帯(1kHz前後を中心に配置)であること
  • 他の家電製品や電子機器の警告音と決して混同しない独自の音階であること
  • パニックを起こして失神させず、かつ眠っている人を確実に起こせる緊張感を持つこと

数々の実験と試行錯誤の末、5つの減和音を上昇させる「ポロロロロン」という現在のNHK緊急地震速報の公式音源が完成し、2007年10月の運用開始以来、全国の放送現場で人々の生命を守り続けています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。