「ダジャレ=滑る」という固定観念は、完全に時代遅れだ。笑いを生むプロとアマチュアの差は、発するフレーズそのものよりも「タイミング」と「自己回収のスピード」にある。
例えば、会議の緊張をほぐす場面。「ちょっと焦って(アサリ)しまいましたね」といった古典的なフレーズも、真顔でボソッと言った直後に自分でニヤリと笑う間(ま)を作るだけで、場の緊張が一気に和らぐ。「言うタイミング」を意図的に外したり、相手の発言に被せるように即答するアンサー型が現代のトレンドだ。
爆笑を生むもうひとつのコツは、自虐や共感との掛け合わせ。「この資料、内容が薄くて(うすく)てすみません」と自分のミスを軽やかに笑いに変えるフレーズは、場を和ませつつ誠実な印象すら与える。言葉選びひとつで、冷め切った空気を一瞬でアットホームに変えるプロのテクニックだ。