明徳義塾の特異性は、野球部だけに留まらない。世界の頂点に立ったプロゴルファーの松山英樹、そして大相撲の第68代横綱として一時代を築いた朝青龍明徳。彼らがかつてこの学び舎で青春を過ごした事実は、同校の育成環境がいかにスケールの大きな人間を育てるかを物語っている。
親元を離れ、自然豊かな環境で寝食を共にする全寮制生活。携帯電話や街の誘惑から距離を置き、仲間と切磋琢磨しながら自立心を養う日々は、並大抵の精神力では乗り越えられない。孤独と向き合い、自分自身を極限まで律する経験こそが、世界の大舞台で物怖じしない不屈のメンタリティを育む土台となっているのだ。