足の裏から分泌される汗そのものは、実はほぼ無臭の水分です。それにもかかわらず鼻を突くツンとした悪臭が発生するのは、皮膚の表面に常在するブドウ球菌などの雑菌が、汗や皮脂、剥がれ落ちた古い角質をエサにして分解する際に副産物を生み出すためです。
この過程で発生する主成分こそが、国の悪臭防止法でも規制対象に指定されている「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」です。わずか数ppmの極微量でも人間の嗅覚に強烈な不快感を与える物質で、蒸れた靴下や古くなったチーズのような刺激臭を放ちます。
特に高校生年代は、第二次性徴に伴うホルモンバランスの急激な変化によって新陳代謝が極めて活発です。大人に比べて皮脂の分泌量が非常に多く、足裏の角質交代サイクルも早いため、雑菌にとっての「エサ」が無尽蔵に供給され続ける状態にあります。さらに部活動や通学による運動量の多さが加わり、雑菌が爆発的に増殖するパーフェクトな条件が揃ってしまうのです。