なぜここまで整形に対する偏見が消滅したのでしょうか。その決定打となったのが、インフルエンサーやタレントたちによる「整形公言カルチャー」です。
数年前まで、芸能人の整形疑惑はゴシップ誌やネット掲示板で執拗に叩かれる標的でした。しかし現在では、YouTuberや著名人が「骨を切りました」「ダウンタイム○日目の経過です」と、包帯姿や内出血の様子をリアルタイムで赤裸々に動画配信することが称賛される時代に転換しました。
SNS上の反応を見ると、整形を隠す姿勢には厳しい視線が向けられる一方、「自分のお金と時間を使って痛みに耐え、努力して美を手に入れた行動力」に対しては、「勇気をもらった」「経過が綺麗すぎる」と好意的なコメントが殺到します。美しさは天賦の才(生まれつき)だけで決まるものではなく、個人の意思と投資によって獲得するものだという「実力主義的な価値観」が、若い世代を中心に広く共有されています。