SNSや掲示板(5ちゃんねる、知恵袋など)を検証すると、「応募殺到」や「注文殺到」という言葉に対するネットの反応は年々厳しさを増しています。かつては効果的だった煽り文句が、現在では消費者に冷静に見透かされるケースが増加しました。
具体的には、「注文殺到で即完売と謳いながら、実際は在庫を極端に絞っていただけではないか」「問い合わせ殺到と言い訳しているが、単にサポート窓口の体制不足ではないか」といった冷ややかな意見が散見されます。実態が伴わない過剰な演出は、ステマ規制や景品表示法(有利誤認)の観点からも大きなリスクを孕んでいます。
また、殺到の誤用・注意点として、「一人や数件の出来事に対して大袈裟に使うミス」が挙げられます。「知人から連絡が殺到した」と書きながら実際は2〜3件だったというような誇張表現は、個人のSNS投稿であっても読者の興ざめを招く要因となります。
【プロの結論】「殺到」表現を使うべき場面・慎重になるべき場面の判断基準
メディアリテラシーおよびマーケティング戦略の観点から、「殺到」という言葉を活用する際の判断基準を明確にしておきましょう。
効果的な場面(使うべきケース):
・客観的な数値データ(前年比500%の応募、開始3分で1万件など)を伴う広報リリース
・群衆の激しい物理的移動を写実的に描写する事件・イベント取材の報道記事
避けるべき場面(慎重になるべきケース):
・商品遅延を顧客にお詫びする公式アナウンス(「殺到したため」と書くと自社の準備不足・言い訳に聞こえるため「多数のお申し込みをいただき」に言い換える)
・数値を明かせない小規模なキャンペーン(信憑性を損なう恐れがあるため)