普段何気なく入力している「々」や「〆」を漢字だと思っていませんか?これらは厳密には漢字ではなく、日本古来の表記を効率化するために生まれた「約物(やくもの)」や「踊り字」と呼ばれる特殊文字です。
踊り字の意味と種類を整理すると、日本語がいかにリズミカルに文字を反復させてきたかが分かります。
- 々(同の字点 / ノマ):漢字の連続を表す記号(例:人々、日々)。カタカナの「ノ」と「マ」を組み合わせた形状に見えることから俗に「ノマ」とも呼ばれます。
- ゝ / ゞ(一の字点):平仮名の反復記号(濁点付きあり、例:ここゝろ、いすゞ)。
- ヽ / ヾ(一の字点):片仮名の反復記号(濁点付きあり、例:サヽ波)。
- 〻(二の字点):主に縦書きで漢字の繰り返しを表す補助符号。
- くの字点(〱 / 〲):2文字以上の仮名の連続を縦書きで繰り返す細長い記号。
さらに、封筒の封締めを示す「〆(しめ)」は「占」や「閉」の草書体から派生した略字であり、「〇(漢数字のゼロ)」や「ヶ(箇の略字)」、「〼(ます記号 / 枡マーク)」なども、和文特殊文字Unicodeの規格(JIS X 0213 / Unicode CJK Symbols and Punctuation)に正式に組み込まれ、PCやスマホで文字化けすることなく安全に扱えるよう整備されています。