池袋北口エリアに広がる国内屈指の中華街。本格的な中華料理店や物産店が立ち並び、多くの観光客で賑わうこの場所の深層でも、静かな世代交代と利権争いが激化している。かつて街の基盤を築いたオールド華僑と、近年流入した新世代の経済グループとの間で、目に見えない軋轢が表面化し始めた。
暗号資産を利用した地下バンキング、未認可の送金ビジネス、違法民泊を拠点にした逃走ルートの確保——。動く金の額が跳ね上がったことで、トラブル解決の手段として雇われ暴力団や不良外国人グループが介在するケースが後を絶たない。警察の捜査関係者は「言語の壁と独自の決済ネットワークに守られ、事件が起きても被害届すら出ない『暗数』が膨大に存在する」と声を潜める。