魏巍元死刑囚は、確定判決を受ける前後から自らの犯行に対する後悔の言葉を口にするようになり、拘置所内から遺族に向けた謝罪の手記や反省文を綴っていました。
当時の面会記録や支援者への書簡によると、魏巍は「毎日、亡くなられた松本さんご家族の冥福を祈り、仏経を写経しています。自分が奪ってしまった命の重さに押し潰されそうで、どのような罰を受けても償いきれるものではない」と述べていました。法廷に立った際も、傍聴席にいた真二郎さんの父親ら遺族に向かって深々と頭を下げ、「本当に申し訳ありませんでした」と消え入るような声で謝罪する場面もありました。
しかし、最愛の家族4人を一度に失った遺族にとって、そのような謝罪が慰めになるはずもありませんでした。公判の被害者意見陳述において、真二郎さんの父親は震える声でこう訴えました。「孫たちはこれから楽しい未来が待っていた。なぜ何の罪もない子どもたちまで殺されなければならなかったのか。どんな言葉を並べられても、あの子たちが帰ってくることはない。全員に死刑を望む以外の感情はない」。
法廷で露わになったのは、加害者の身勝手な後悔と、取り返しのつかない悲劇を生み出された遺族の埋めようのない絶望の溝でした。更生や反省の態度を見せようとも、冷徹な犯行時の残酷さとの乖離はあまりにも大きく、公判を傍聴した多くの人々に深い虚しさを残しました。