日本の眼鏡づくりの聖地・鯖江。100年以上の歴史を持つ鯖江眼鏡の技術力は世界一と称されながらも、時として保守的な枠組みに縛られがちだった。その伝統技術に大胆なメスを入れ、純度の高い「ジャパニーズモダンデザイン」へと再構築したのが外山の手法だ。
代表的なデザインアプローチである「ダブルダッチ」シリーズは、2本のロープを跳ぶストリートスポーツから着想を得て、わずか1本のチタンワイヤーを一筆書きのように曲げることで生まれた。従来の眼鏡設計ではタブー視されていた余白や構造美をあえて前面に押し出す。鯖江の熟練職人たちが持つ金型製作やチタン切削の高度な技が、外山の自由なスケッチとぶつかり合うことで、かつて誰も見たことのない軽やかさと強度が同居するフレームが完成するのだ。