水彩絵の具やアクリル絵の具で肌色を作るとき、真っ先に用意すべき基本色は「マゼンタ(または赤)」「イエロー(黄)」「ホワイト(白)」の3色だ。この3つを適切な比率で混ぜ合わせることで、あらゆる肌色のベースが完成する。
最も失敗が少ない黄金比率は、「白 6 : 黄 3 : 赤 1」の割合だ。まずは白と黄を混ぜて明るいレモンクリーム色のようなベースを作り、そこに爪楊枝の先ほどのわずかな赤を少量ずつ加えていくのがコツだ。一気に赤を入れすぎると一瞬で濃いピンクやオレンジになってしまうため、慎重な調整が欠かせない。
そして、プロが必ず実践している隠し味が「青(シアン)」または「緑」の微量添加だ。基本の3色だけでは、どこかプラスチックのような人工的な色合いになりやすい。そこに爪楊枝の先端に軽くつける程度の青を加えると、一気に落ち着いた自然な人の肌のトーンへと深みが増す。この「補色(トーンダウン)」のテクニックこそが、生き生きとした肌色を生む最大の秘密だ。