町全体がホテルに!アルベルゴ・ディフーゾの魅力と国内事例

町全体がホテルに!アルベルゴ・ディフーゾの魅力と国内事例

町全体がホテルに!アルベルゴ・ディフーゾの魅力と国内事例にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

日本国内でアルベルゴ・ディフーゾの理念を具現化し、アジア初の正式認定を獲得した代表例が、岡山県小田郡矢掛町(やかげちょう)の「矢掛屋 INN & SUITES」です。

矢掛町は、江戸時代に旧山陽道の宿場町として栄え、参勤交代の要所として本陣・脇本陣が当時の姿のまま国指定重要文化財として残る歴史地区です。しかし、近年の人口流出と高齢化に伴い、街道沿いの町家が空き家化する危機に直面していました。

そこで町と民間事業者が連携し、2015年に古民家を再生した宿泊施設を開業。2018年には国際アルベルゴ・ディフーゾ協会から「アジア第1号」の認定タウンとして公式登録されました。本館と別館に分かれた客室、温浴施設、レストランが宿場町の中に配置され、宿泊客は町歩きを楽しみながら地元の和菓子店や酒蔵を巡る導線が設計されています。

矢掛町の成功以降、日本各地で「町全体・集落丸ごとホテル」という思想を取り入れた先進事例が次々と誕生しています。

  • 兵庫県丹波篠山市(集落再生型):城下町や農村集落に点在する古民家群を再生した「NIPPONIA」ブランドの旗艦エリア。景観と地域食文化の保全を両立。
  • 愛媛県大洲市(城下町全体ホテル化):大洲城を中心に城下町全体の空き町家を高級客室や回遊施設へと再生し、観光振興と文化財保全の世界的アワードを受賞。
  • 山形県金山町・新潟県佐渡市など:伝統的な木造建築や離島の集落景観を活かした分散型宿泊モデルの導入検討が活発化。
井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。