愛知県の最低賃金は、2010年代半ば以降、急激なペースで引き上げが続けられてきました。過去の改定履歴を振り返ると、2016年時点で845円だった時給は、毎年のように20円〜30円前後の増額を重ね、2026年にはついに大台となる1,027円を突破。その後も歴史的な物価高を背景に引き上げ幅は拡大の一途をたどっています。
この改定プロセスを担うのが、愛知労働局の地方最低賃金審議会です。毎年夏、国の「中央最低賃金審議会」が示す引き上げの目安額をもとに、県内の労使代表と公益代表が激しい議論を交わして地域の実情に合った金額を答申します。
改定された新賃金は、例年10月1日または10月上旬から県内すべての事業場に適用されます。アルバイトやパートタイマーはもちろん、派遣社員や正社員を含む雇用形態を問わず、すべての労働者にこの基準以上の賃金を支払うことが法律で義務付けられています。