ネット上のレビューや読書コミュニティにおける読者の評判を調査すると、評価は明確に二分されつつも、それぞれに納得のいく理由が存在しています。
肯定的な意見として目立つのは、「暗記科目だった日本史が一気に生きた人間ドラマに変わった」「時代のつながりや因果関係が論理的に整理されており、通史として抜群に読みやすい」という声です。従来の教科書では省略されがちな「なぜその人物はそう行動したのか」という動機に踏み込んでいるため、知的なエンターテインメントとして圧倒的な没入感をもたらしています。
一方で否定的なレビューでは、「井沢氏の持論である怨霊や言霊のフレームワークが全時代に当てはめられ、やや強引に感じる」「これを正史として鵜呑みにするのは危険」といった指摘が並びます。結論として、賢明な読者の間では「学術論文ではなく、歴史を多角的に楽しむための極上の教養エッセイ」として距離感を保ちながら楽しむ姿勢が定着しています。