時は流れ、2026年。世界的なストリーミングサービスの浸透によって、80年代から90年代のJ-POPおよびJ-ROCKが国境を超えて再評価されている。特に山下久美子が布袋プロデュース時代に発表したアルバム群は、デジタルリマスター盤の普及やSNSでの口コミをきっかけに、当時の熱狂を知らない若い世代のリスナーを獲得している。
デジタルな打ち込みサウンドが主流となった現代において、生々しいギターのアグレッションと、生身の感情が炸裂するボーカルのぶつかり合いは驚くほど新鮮に響く。40年近くの時を経ても色褪せないそのサウンドは、当時のスキャンダルという雑音から解き放たれ、純粋な音楽的レガシーとして正当な評価を受けているのだ。