エリア一帯に響くコインの獲得音と、巨大なパックンフラワーの蠢き。任天堂株式会社のクリエイティブを率いる宮本茂氏がこだわり抜いたのは、ゲームの画面を見るのではなく「ゲームの世界に生身で入る」感覚の具現化だった。その結晶であるスーパー・ニンテンドー・ワールドは、今やパーク全体の集客を牽引する巨大な動力源となっている。
ドンキーコング・カントリーの登場によって、その没入感は一段と深化を遂げた。ジャングル特有の湿り気を帯びた空気感や木々のざわめき、突如現れる黄金の神殿など、視界のすべてが緻密な計算のもとに設計されている。パワーアップバンドを介してゲスト自らがブロックを叩き、全身を使ってキーチャレンジに挑む設計は、単なる乗り物の枠を超え、テーマパークにおけるインタラクティブ体験の決定版となった。