ネット上の口コミやSNSの投稿を見ていると、国立新美術館の聖地巡礼に関して少なからぬ誤認が見受けられます。現地を訪れてからトラブルに見舞われないよう、代表的な3つの誤解を是正しておきます。
第1の誤解は、「美術館の展覧会チケットを買わなければカフェに入れない」という思い込みです。国立新美術館は「コレクションを持たない展示型美術館」という特殊な運営形態をとっており、1階の総合受付やアトリウム、各階のカフェやレストラン、ミュージアムショップまでは入場規制がありません。入口のセキュリティを通過すれば、誰でも直接エスカレーターで2階の「サロン・ド・テ ロンド」へ上がることができます。
第2の誤解は、「映画と同じ席を電話やネットで指定予約できる」という噂です。結論として、サロン・ド・テ ロンドでは席の予約システムを導入していません。満席時は店頭に用意された受付端末や待機列に並び、順番に案内される仕組みです。スタッフに「瀧くんたちが座った席にしてほしい」と要望を出しても、オペレーションの公正性を保つため、原則として空いた席から順次案内されます。劇中と同じアングルに座れるかどうかは運次第ですが、混雑していないオープン直後であれば、着席の選択肢が広がる可能性があります。
第3の誤解は、「カフェの中を歩き回って自由に写真撮影ができる」という勘違いです。美術館のアトリウム空間自体の撮影は認められているものの、カフェ利用客のプライバシー保護は厳格に守られています。立ち上がって他のテーブルの利用者が写り込むようなアングルで連写したり、テーブルの上にアニメのグッズやアクリルスタンドを過剰に並べて通路を塞ぐ行為は、フロアスタッフから注意を受ける対象となります。撮影はあくまで自席の範囲にとどめ、シャッター音を抑えるマナーが求められます。