健康な状態であれば、血液が腎臓のフィルター(糸球体)を通過する際、身体に必要な蛋白質はほとんど濾過されず血管内に再吸収されます。しかし、何らかの理由でフィルター機能が一時的に乱れたり、物理的な損傷を受けたりすると、尿中に蛋白質が漏出します。
女性において尿蛋白の一時的な原因として頻繁に見られるのが、女性の尿蛋白と生理の重なりです。採取時に目視では分からない微量の経血が混入するだけで、検査紙は蛋白質に強く反応し擬陽性を示します。また、仕事や家事による女性の尿蛋白と疲れ・睡眠不足、過度の精神的負荷による女性の尿蛋白とストレスも自律神経を介して腎血管の収縮を引き起こし、一時的な排泄亢進を招くことが報告されています。
さらに、特に若年層や痩せ型の女性に多いのが起立性蛋白尿です。朝一番の安静臥位(横になった状態)での尿は陰性であるにもかかわらず、日中立ち続けて活動した後の尿で陽性が出る現象であり、脊椎や血管による左腎静脈の圧迫(ナットクラッカー現象など)が関与する良性の変化と評価されます。