お腹の右下が痛い原因は盲腸か?見分け方と危険な兆候を徹底解説とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
右下腹部には虫垂だけでなく、盲腸、上行結腸、回腸末端、尿管、さらには生殖器など生命活動を司る多様な臓器が密集しています。痛みの立ち上がり方や付随する症状を比較検証することで、疑うべき病態の輪郭が浮き彫りになります。
疾患名痛みの特徴・発生スピード随伴症状・臨床データ編集部の見解・緊急度急性虫垂炎心窩部痛から右下腹部へ移行。持続的な鈍痛から反跳痛へ悪化。微熱〜38度前後の発熱、食欲不振、嘔気、白血球数・CRP上昇。【高】 発症後48時間以内の穿孔率が約20%に達するため早期確定診断が必須。大腸憩室炎(右側)右下腹部の限局した圧痛。虫垂炎に酷似するが初期の心窩部痛は稀。日本人・アジア人に右側発症が多い。発熱、便通異常(下痢・便秘)。【中〜高】 軽症は抗菌薬治療が可能だが、穿孔や膿瘍形成時は緊急手術。尿路結石(右側)突然発症する激烈な疝痛(波がある激痛)。背部・腰から鼠径部へ放散。肉眼的・顕微鏡的血尿、冷や汗、嘔吐。「転げ回るほどの痛み」が特徴。【高(疼痛緩和)】 生命リスクは低いが耐え難い激痛。感染併発(腎盂腎炎)時は即入院。卵巣茎捻転 / 異所性妊娠突然の引きちぎられるような鋭痛。動作や性交等を契機に発症。不正出血、無月経、血圧低下、意識消失(ショック症状)。【超緊急】 卵巣壊死や腹腔内大量出血により数時間で命に関わる救急疾患。
特に近年、中高年層を中心に急増しているのが大腸憩室炎 右側の痛みです。大腸壁の一部が外側に袋状に飛び出した「憩室」に便が詰まり炎症を起こす病態ですが、欧米人に多い左側(S状結腸)に対し、日本人では盲腸や上行結腸など右側に発生しやすい特性があります。虫垂炎と自覚症状での鑑別が極めて困難なため、腹部造影CT検査による確定診断が欠かせません。
一方、救急外来において「痛みの王様」と称されるのが尿路結石の激痛と特徴です。結石が尿管を通過する際に尿流が滞り、腎内圧が急上昇することで、右の脇腹から下腹部、太ももの付け根にかけてのたうち回るほどの激痛が周期的に襲います。患者がじっと横になっていられず、痛みのあまり身をよじらせる所見は、虫垂炎(動くと響くため静かに丸まる)との有力な識別点となります。