1990年代後半に放映を開始したオー人事CMシリーズは、それまでの人材サービス関連の広告表現を根底から覆した。上司からの無茶振りや手柄の横取り、理不尽な配置転換といった職場トラブルを、過度に重苦しくなく、かつ毒のあるユーモアを交えて描いた手法は、視聴者の心を一瞬で掴んだ。
当時、従来のテレビCMといえば、企業の先進性や誠実さを前面に押し出す手法が主流だった。しかし、職場のリアルなドタバタ劇をありのままに見せる手法は斬新であり、視聴者に「自分の悩みも誰かに相談していいのだ」という救いを与えたのである。