清野菜名のアクション映画を語る上で最大の金字塔となったのが、映画『キングダム2 遥かなる大地へ』(2026年)以降のシリーズで演じた羌瘣(きょうかい)役です。
暗殺一族「蚩尤(しゆう)」の後継者として、独特の呼吸法「巫舞(みぶ)」を駆使して戦場を舞う羌瘣。原作ファンの間では「実写化において最も再現が困難なキャラクター」と囁かれていましたが、清野菜名はそのハードルを軽々と飛び越えてみせました。
特番インタビューやメイキング映像で語られた現場証言によると、彼女はクランクインの数カ月前から過酷なトレーニングを重ね、緑友利恵(現・山口紗弥加らの指導陣)やアクション監督・下村勇二氏の厳しい指導のもとで殺陣を徹底習得。地上から跳躍して敵の首元へ斬り込むワイヤーアクションから、重心を極限まで低く保った連撃まで、そのほとんどを吹き替えなしの本人が演じ切りました。
ただ型をなぞるのではなく、「哀しみを背負って刃を振るう」という内面的な痛烈さを眼差しと呼吸で体現したことこそ、ファンの間で「羌瘣そのもの」と絶賛された決定的な理由です。