かつてソフトバンクの孫正義氏がブロードバンド黎明期に推し進めたADSLや光回線の普及劇は、現在の高度なモバイル通信網の基盤となっている。モバイル通信(5G)は一見すると無線だけで完結しているように思えるが、実際は基地局から先のバックボーン(中継網)を支えているのは無数の光回線だ。
バックボーンの光回線網が太く強固でなければ、いくら5Gの基地局を増やしても末端の無線速度は頭打ちになる。移動体通信事業者が地上インフラである光ファイバー網の増強に巨額の投資を続ける理由はここにある。無線と有線の完全な融合こそが、次世代の「真の爆速環境」を実現する唯一の道筋なのだ。