サッカーグラウンドの約半分以下という狭小なコートで行われるフットサルでは、ボールを持った選手に与えられる時間とスペースが極めて少ない。相手ディフェンダーのプレッシャーは容赦なく、迷いは即座にボールロストを意味する。
この極限状態こそが、子どもたちの脳と身体を爆発的に進化させる。ボールを受ける前からの首振り、コンマ数秒でのパスとドローの選択、相手の逆をつくフェイント。1秒間に何度も突きつけられる選択肢の中から、最適解を一瞬で導き出す能力。今大会で活躍するチームの選手たちは、まさにこの「決断のスピード」において群を抜いている。
また、ボールタッチの回数が11人制サッカーと比べて圧倒的に多い点も見逃せない。一試合の中で全員が何度も攻撃と守備に関わり、息をつく暇もない。この運動量と接触回数の多さが、選手たちの「サッカー脳」を極限まで活性化させているのだ。