SNSやネット掲示板では「オーストラリアは一歩外に出れば毒グモや毒ヘビだらけ」「トイレにワニが出る」といった過激なミームが拡散されがちです。しかし、実際の現地生活や観光におけるリアルなリスクとはどのようなものでしょうか。
豪州保健福祉研究所(AIHW)のデータによると、オーストラリア国内におけるヘビや有毒生物による年間死亡者数は、平均して年間2〜3名以下に抑えられています。実は、馬や牛による落馬・衝突事故、あるいはミツバチのアレルギーによる死亡事故のほうが件数としては圧倒的に多いのが現実です。
オーストラリア全土には、世界最高水準の血清(抗毒素)ネットワーク「CSL Seqirus」が配備されており、主要都市や近郊の医療施設であれば、噛まれたり刺されたりしても迅速に適切な処置を受けられる体制が整っています。都市部のホテルや一般的な観光地を巡る分には、過剰にパニックを起こす必要はありません。ただし、「茂みや倒木に無防備に手足を入れない」「遊泳禁止の看板がある北部ビーチには入らない」といった基本ルールを無視することは絶対に避けてください。