Q1:井上嘉浩はなぜオウム真理教にあれほど心酔してしまったのですか?
A1:思春期における深い精神的探求心と「世の中を救いたい」という純粋な宗教的欲求を持っていたところに、麻原彰晃が説く神秘体験や終末論が強く合致してしまったためです。真面目で情熱的な性格ゆえに教団の論理を疑うことなく受け入れ、急速にマインドコントロールが深化しました。
Q2:一審の無期懲役から二審で死刑判決へと覆った最大の理由は何ですか?
A2:東京高裁は、地下鉄サリン事件を含む多数の凶悪事件において井上が果たした「総合調整役」および「諜報省トップ」としての組織的役割を極めて重く評価しました。たとえ直接サリンを散布していなくても、またどれほど真摯に法廷で証言協力を行ったとしても、13名が死亡し数千人が負傷した未曾有の無差別テロの被害規模を鑑みれば死刑を免れることはできないと判断されました。
Q3:2018年の死刑執行直前までどのような生活を送っていたのですか?
A3:井上は大阪拘置所に移送された後も、深く仏教の経典を学び直し、犠牲者への追悼と自責の手紙を書き続けていました。最後まで弁護団とともに再審請求の準備を進めていましたが、2018年7月6日午前に刑が執行されました。最期の瞬間も取り乱すことなく、静かに祈りを捧げて従容と刑に臨んだと伝えられています。