映画『オズの魔法使い』でドロシーの無二の相棒として登場するトトの犬種は、ケアーンテリア(Cairn Terrier)です。針金のように硬い被毛(ワイヤーヘア)と、ピンと立った三角の耳、そして好奇心に満ちた黒い瞳が際立つ小型犬です。
ケアーンテリアは、スコットランド西部のハイランド地方やヘブリディーズ諸島を原産とする非常に古い狩猟犬種です。「ケアーン(Cairn)」とはスコットランドの荒野に見られる積み石(ケアン)を指し、その石積みの隙間に潜むキツネ、アナグマ、カワウソなどを追い詰める仕事を担っていました。
そのため、ケアンテリアの性格と特徴には以下のような明確な強みがあります。
・並外れた勇敢さと機敏さ:大型獣にもひるまない度胸と俊敏な身のこなしを持っています。
・高い知能と忠誠心:飼い主の感情を敏感に察知し、強い絆を結ぶパートナーシップを発揮します。
・活発でタフな体躯:過酷な自然環境に耐えうる頑丈な二重構造の被毛(ダブルコート)を備えています。
劇中で竜巻に巻き込まれても、西の悪い魔女の城へ潜入する際にも勇敢にドロシーを導いたトトの姿は、まさにケアーンテリア本来の気質そのものだったと言えます。