水回りのなかでも、構造の理解不足から放置されがちなのが洗濯機置き場とマンションのベランダだ。
洗濯機の排水口周辺から漂う嫌な臭いは、糸くずや皮脂汚れ、洗剤カスの蓄積によるトラップの機能低下が主な要因である。長期間掃除を怠ると、ヘドロ状の汚れがトラップ内の封水を押し流し、下水の臭気がダイレクトに室内に上がってきてしまう。定期的にホースを外し、トラップの部品を分解してぬるま湯と古歯ブラシで洗浄することが根本的な解決策となる。
一方、マンションのベランダにある排水溝には、戸建て住宅とは異なる法的な注意点が存在する。ベランダは区分所有法上、各住戸の専用使用権が認められた「共用部分」に該当する。
隣室との境目にある排水溝を落ち葉や泥で詰まらせてしまうと、大雨の際に水が溢れ、階下や隣室へ浸水被害をもたらす恐れがある。この場合、排水溝の清掃を怠った専有使用者の過失責任が問われるケースも少なくない。ベランダ排水溝は定期的に掃き掃除を行い、泥を室外に流さずゴミ袋に回収するのが鉄則だ。